突然ですが、みなさんがSEO対策を行うときの最大の目的はなんですか?
恐らく多くの方が、検索順位で上位表示をする事と答えると思います。
実は最近SEOに関わる仕事をしている中で、上位表示するために重要なことが変わりつつあるんじゃないかと私個人では感じています。
そこで今回は、下記のことについて私が感じていることを書きました。
- SEOで検索順位を上げる方法で一番重要なこと
- コンテンツの少ないサイトでも上位表示できる理由
- サイトのコンテンツ作成で重要なこと
今回は、実際にSEO対策を行って、検索結果の上位に表示できた異なる実例も2つ取り上げていますので、ぜひ最後まで目を通していただければと思います!
それでは早速見ていきましょう!
Contents
SEOで検索順位を上げる方法で一番重要なのは?
今現在、SEOで順位を上げる方法で一番重要なのは「コンテンツの質」です。
1つ、当社でSEO対策を行っているサイトのデータを、例として見てみましょう。
こちらのサイトは立ち上げ自体は9月の中旬に行いましたが、1ヶ月ほどで対策キーワードを変更したいとのことで、10月11日からキーワードを変更し対策を行いました。
対策キーワードの競合数が約42,900,000件とかなりの数がありましたので、上位表示するのにも時間が掛かるかなと私は考えていましたが、3日目には1位に表示されていました。
サイトを確認してみたところ、コンテンツの量自体は少ないですが、1つ1つのコンテンツはしっかりと作り込まれていました。
上記の例からも分かるように、競合が多いキーワードでも「コンテンツの質」が高ければ、立ち上げてすぐのサイトでも上位表示は可能なのです。
このような現象が確認できるようになったのは、ここ最近だと思います。
少し前までは「コンテンツの質」が良くても「コンテンツの量」が少ないサイトは、検索順位で上位に表示されるのは難しい傾向にありました。
これまでの傾向はコンテンツの量重視
例えば、個人でアフィリエイトを始めたくてブログを立ち上げたけど、サイトを育てられなくて挫折してしまったという話をよく聞きます。
サイトにコンテンツ(ブログの場合は記事)をある程度の量を投稿しないと、検索順位の上位に表示するのが難しかったからです。
ブログの場合はどんなに記事内容が良くても、大体100記事くらいは投稿しないと上位表示は難しいと言われていました。
そのため立ち上げたばかりのブログで、競合がいるキーワードで上位表示するのはほぼ不可能でした。
最近の傾向はとにかくコンテンツの質!
しかし最近は「コンテンツの量」が少なくても、「コンテンツの質」が良ければ上位表示される傾向にあります。
もちろんサイトにコンテンツの量を増やしていくことは、現在でも非常に効果的です。
サイトにコンテンツを増やしていくことでサイト自体の評価を高めることができるので、上位表示されやすくなるのも事実です。
私はSEOの仕事に携わるようになってから、以前よりも検索結果に関してしっかりと見るようになりました。
現在の検索結果を見てみると、コンテンツの量が少ないサイトや立ち上げたばかりのサイトが上位に上がっているのをよく見かけます。
なので以前にも増して、コンテンツの質が重要視される傾向になっているように私は感じています。
以前は、立ち上げたばかりのサイトが上位表示されると「Googleハネムーン」と言われていました。
「Googleハネムーン」とは、SEO的に弱いとされている新規ドメインのサイトが一時的に優遇され、本来のそのコンテンツに対する評価よりも高い評価が与えるというものです。
ただ、今考えると「Googleハネムーン」という特別な現象が起こっていた訳ではなく、ただ単にそのコンテンツの質が非常に高かっただけではないかと私は考えています。
このように考えると、全ての新規ドメインのサイトで起こっていた現象ではなく、起こるサイトと起こらないサイトがあったことも納得できます。
単純にコンテンツの質がいいから検索順位の上位に表示されたと考えるのが自然かなと思います。
ではなぜ、コンテンツの量が少ないサイトも上位表示されやすくなってきているのでしょうか。
コンテンツの少ないサイトでも上位表示できる理由
これは、Googleがどのようなコンテンツを上位表示させたいと考えているかを理解していればすぐに分かるかと思います。
Googleは以前から「検索ユーザーに有益な情報」を上位表示させたいと考えています。
以前は「検索ユーザーに有益な情報」を提供しているサイトの判断基準の一つ「コンテンツの量」が今よりも大きなウエイトを占めていたと考えられます。
「コンテンツの量」>「コンテンツの質」のような判断基準だったのではないかと私は思います。
しかし、現在はこの判断基準が「コンテンツの質」>「コンテンツの量」に変わってきているのではないかと私は推測しています。
なぜ量より質が重要視されるようになったのか?
これはあくまでも私の推測になりますが、恐らくWELQ(ウェルク)問題が大きく関わっていると考えています。
WELQは大手企業のDeNAが運営していた医療系のまとめサイトです。
非常にコンテンツも豊富で各記事も検索順位の上位によく表示されていました。
しかし、サイトに虚偽の内容が載っていたり、著作権違反を犯している内容があったりと多くの不正が明るみになり、閉鎖することになってしまいました。
Googleは検索ユーザーに有益な情報を届けたいと考えているので、この問題以降、コンテンツの量よりもコンテンツの質をより重要視するようになったと感じます。
実は私は以前から、上位表示するのにコンテンツの量が必要なことに疑問を感じていました。
コンテンツの量が少なくても、質のいいコンテンツを投稿することは可能だと考えているからです。
なので、現在のこの流れはどちらかと言うと自然な流れなのかなと感じています。
以前記事にしていますが、昨今はSEOという言葉に加えてSXOという言葉も生まれるくらい検索ユーザーに対して有益な情報を提供するという考えは広まってきています。
このことからもSEOで検索順位を上げる方法で有効的なのは、「質の高いコンテンツを作成すること」だと考えています。
以前までは、新しいドメインのサイトというだけで質の高いコンテンツを投稿しても上位表示が難しかったですが、現在は上位表示しやすいように変わってきているように感じます。
新しく立ち上げたサイトでも、すでにいる競合サイトよりも上位に表示できるチャンスは十分にあると思います。
では、質の高いコンテンツを作成するためには何が必要なのでしょうか。
質の高いコンテンツ作成で重要なこと
ここまで、「コンテンツの質」が今まで以上に重要視されてきているとお話してきました。
では実際に、質の高いコンテンツを作成するには、何が必要なのでしょうか。
結論を申し上げますと、それは「ライティングの技術」と「ニーズの把握」、「オリジナル性」になると思います。
ライティング技術
「ライティングの技術」に関しては、正しい日本語の使い方や正しい文法などもありますが、それよりも「自分の経験をいかに魅力的に伝えられるか」これが非常に重要になります。
自身の経験は他の人が絶対書けないオリジナルの内容になりますので、Googleから高く評価される可能性が高いです。
しかし、その書き方を魅力的にしてユーザーにしっかりと読んでもらえる書き方をしなくてはいけません。
どんなにオリジナリティの高い内容を書いていたとしても、滞在時間が30秒とかのコンテンツはGoogleのから高く評価されません。
なので、魅力的な内容を書いて「ユーザーから読まれる内容にする」これは非常に重要なポイントです。
滞在時間で言えば3分~3分半くらいあるといいと言われています。
ニーズの把握
「ニーズの把握」に関しては「ペルソナの設定」が非常に重要になってきます。
ペルソナを設定することで、より検索ユーザーに刺さるコンテツを作ることができます。
どのような人に情報を届けるのか?によって文章の書き方や構成が変わってくると思います。
なので、サイトを「どのような人に見てもらいたいか」という設定は考えておく必要があります。
「ペルソナの設定」に関しては以前記事にしていますので、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
オリジナル性
もうこれは、そのままですね。
コンテンツの内容が、いかにオリジナルの内容であるか。
現状、これがかなり重要になってきます。
もちろんユーザーに取って有益かつ検索キーワードの意図を満たしているのは最低条件ですが、そこに内容がオリジナルであるというのは検索順位に大きな影響を与えます。
というよりかは、もうオリジナルの内容じゃないと1位や2位といった順位を取ることは難しいと考えられます。
オリジナル、オリジナルって言うけど、じゃあオリジナルの内容ってなんなの?と思った方も多いと思います。
ここで言うオリジナルの内容とは「自身の体験」になります。
例えば、同じスポーツ選手の情報をサイトに載せるとしても、実際にインタビューをしてそれをコンテンツにするのと、ネットで調べた情報をコンテンツにするのでは全く内容が異なりますよね。
もちろんどちらの方が上位表示される確率が高いかと言われれば、前者の「インタビュー」をコンテンツにしたものです。
また、同じ人に別の人がインタビューした場合は、内容が変わってくることが多いため、同じインタビュー記事でもそれぞれがオリジナルのコンテンツになります。
Googleは検索してくれるユーザーが主なお客さんということになるので、そのお客さんには上質なサービスを提供したいと考えています。
なので、調べて他のサイトにも載っているような情報よりも、他のサイトには絶対載っていない情報のほうがお客さんには喜んでもらえる可能性が高いです。
このことから、オリジナル性の高いコンテンツがあるほどサイトが上位表示されやすくなります。
SEOを意識して検索順位上位に上げることのできた実例
最近私が書いた記事で、「ライティング技術」と「ニーズの把握」がうまくでき、狙って検索順位の上位に上げることのできた実例を紹介します。
それはこちらの記事になります。
この記事を書いたときのポイントを説明していきます。
ニーズを上手く捉えられた
この記事にもある通り、2018年の11月ごろに、アドセンスの規約が変更になり、サイトを追加する際も申請が必要になりました。
まず、最も重要だったと感じるのは、情報をいち早く手に入れられたことかと思います。
設定しているキーワードで上位表示されているサイトは、SEO的にかなり強いサイトが多くありました。
しかし、内容を確認してみると、どのサイトも以前の申請方法しか書かれていなく、新しい申請方法を書いてあるサイトは”0″でした。
そこで、自分で申請を出してみて、その体験をしっかりと記載すれば、ほぼ間違いなく検索順位で上位に表示されると思いました。
ルールが変わったことを知らない人がいたら、どうやったらサイトを追加できるのか確実に知りたくなると思ったからです。
狙いは見事に的中して、記事を投稿して1ヶ月後には検索順位で1位になることができました。
ユーザーが知りたい情報を的確に伝えられた
2つ目はニーズに対して、出来るだけ分かりやすく情報を伝えることを意識したことです。
この記事を書いたときに意識したことは、以下の4点です
- 変更になった申請の方法を1から画像つきで説明した
- 実際に審査に出した
- 審査に落ちた経験から、どうしたら審査に通るのかをしっかりと考察し、自身の意見を書いた
- 考察・考えにしっかりとした理由をつけた
ここで重要なのは、自身の考察・意見をしっかり書いたことと、その考察・意見に対して、しっかりと理由づけをできたことだと思います。
単純に1と2だけを意識して書いていたら、一瞬は上位表示できたかもしれませんが、後々、他の人が書くであろう記事に検索順位は追い抜かれていたと思います。
オリジナルの内容を書けた
私が記事を書いた時点で、新しい申請方法について書いてあった記事は0でした。
なので申請から~合格までの内容をいち早く載せれば、私の記事がオリジナルの記事となります。
また、先程の自信の意見をしっかり書いたこともオリジナル性を高められた大きな要因の1つだと思います。
先程も述べたように「自分の経験をいかに魅力的に伝えられるか」を意識し、オリジナリティの高い内容にできたことが、検索順位で上位に表示し続けている一番の要因ではないでしょうか。
これは、推測でしかないのですが、立ち上げたばかりの別のサイトで、この記事を投稿していたとしても、恐らく、上位表示できていたと考えています。
やはり、「自分の経験を魅力的に伝えるライティング」、「ユーザーのニーズ把握」、「オリジナルの内容を書く」事は非常に重要だと感じました。
まとめ
今回は現在、SEOで検索順位を上げる方法についてお話しました。
今回の重要なポイントをまとめます。
- SEOではコンテンツの質が今まで以上に重要になってきている
- 新しいドメインのサイトでも検索結果の上位に表示できるチャンスが高くなった
- 質の高いコンテンツ作成では「自身の経験を魅力的に伝えるライティング技術」「検索ユーザーのニーズの把握」「オリジナル性」が重要
ただ、あくまでも今回の内容は私が個人的に感じている部分になりますので、全てが正しいとは限りません。
しかし、最初の事例でも上げた通り、検索順位の表示結果などを見て感じる部分になりますので、あながち間違いでもないかなと思っています。
また、立ち上げたばかりのサイトではありませんが、私が実際に投稿した記事でも、SEO的に強いサイトが多い中、狙って検索順位の上位に表示もできています。
これからサイトを立ち上げようと考えている方や、今まで中々上位表示できなかった方は一度「コンテンツの質」について考え直してみると上位表示できるかもしれませんよ。