検索順位が突然落ちる。
インデックスが消える。
主要キーワードが圏外に飛ぶ。
このとき多くの運営者が口にする言葉が「ペナルティを受けたかもしれない」です。
しかし、まず最初に断言しておきます。順位下落のほとんどは“ペナルティではない”。ということを。
本記事では、SEO実務者の視点から、Googleペナルティの実態を構造レベルで解説します。
1. Googleペナルティの定義を正確に理解する
Googleペナルティとは、
Google検索品質ガイドラインに違反したと判断された結果、意図的に検索評価を下げる措置となります。ここで重要なのは「意図的」という点です。Googleの評価低下には2種類あります。
① 手動による対策(Manual Action)
② アルゴリズム評価による順位低下
この違いを理解していないと、誤った改善を続けることになります。
2. 手動ペナルティ(Manual Action)の本質
手動ペナルティは、Googleの品質評価チームが人力でサイトを確認し、ガイドライン違反を認定する措置です。
Search Consoleに明確な通知が表示されます。
代表的な理由:
不自然なリンク
純粋なスパム
クローキング
隠しテキスト
自動生成コンテンツ
低品質アフィリエイト
ユーザー生成スパム
特徴:
・通知が来る
・原因が明示される
・再審査請求が可能
というものがあります。
3. アルゴリズム評価低下は“罰”ではない
多くのSEO担当者が混同しているのがこれです。
コアアップデート後に順位が落ちるケース。これはペナルティではありません。
Googleは常に相対評価をしています。
つまり、
他サイトの方がユーザー満足度が高いと判断された、結果、順位が下がるのです。
通知は来ません。再審査もできません。根本改善しかありません。
4. コアアップデートとペナルティの違い
コアアップデートは評価基準の再調整です。
過去の例:
2012年:ペンギンアップデート(リンク対策)
2011年:パンダアップデート(低品質コンテンツ)
2018年:Medicアップデート(YMYL強化)
2022年以降:Helpful Content Update
現在は個別アップデートというよりも、統合アルゴリズム化しています。
つまり、
「リンクだけ改善すればOK」という時代ではありません。
5. 不自然な被リンクの評価ロジック
Googleはリンクを以下の観点で評価します。
自然性
関連性
権威性
アンカーテキストの分布
獲得速度
典型的なペナルティ事例:
・中古ドメイン+PBNリンク大量投入
・商標キーワードアンカー乱用
・フッター相互リンク
現在は多くが「無効化」されますが、悪質な場合は手動対策になります。
6. 低品質アフィリエイトの定義
Googleが問題視しているのは「アフィリエイト」ではありません。「アフィリエイト」だからだめということでもないのです。
そもそもだめっていうのは、付加価値のないアフィリエイトになります。
例:
メーカー公式説明の転載
実体験なし
比較表のみ
AI量産ランキング
E-E-A-T不足は評価低下に直結します。
7. AIコンテンツとペナルティの関係
AI利用自体は問題ではありません。
Google公式も明言しています。
問題は「有用性」です。
・一次情報がない
・体験がない
・差別化がない
・専門性がない
この場合、Helpful Content Updateで評価が落ちます。
これはペナルティではなく“評価されない”状態です。
8. 手動ペナルティ解除の具体手順
① 原因の完全特定
② 修正(リンク削除・否認・記事削除など)
③ 証拠記録
④ 再審査リクエスト
重要なのは「反省と改善の明示」。
例文:
「過去に外部業者を利用し、不自然なリンク構築を行っていました。現在は全リンクを精査し、問題のあるリンクを削除・否認しました。」
9. アルゴリズム評価低下からの回復戦略(実務ロードマップ)
まず前提として理解すべきことがあります。
アルゴリズム評価低下は「罰」ではありません。
つまり「解除」は存在しません。
あるのは「再評価」です。
Googleは常に再クロール・再評価を行っています。
改善すれば、再び順位は戻る可能性があります。
回復のための実務ステップ
STEP1:下落タイプを分類する
サイト全体が下落
特定ディレクトリのみ下落
特定キーワード群のみ下落
YMYL系のみ下落
この分類をしないと改善施策がブレます。
STEP2:競合再分析(必須)
下落時点の上位10サイトを徹底比較します。
見るべきポイント:
文字数ではなく網羅性
著者情報の明示
監修有無
被リンク状況
体験談の量
一次情報の有無
更新日
多くの場合、競合が“強くなっている”だけです。
STEP3:E-E-A-Tの再設計
Googleが最も重視している概念がE-E-A-Tです。
Experience(経験)
Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trustworthiness(信頼性)
これを具体的にどう実装するかが鍵です。
10. E-E-A-Tを実装する具体策
E-E-A-Tは抽象概念ではありません。
実装可能な評価項目です。
① Experience(経験)
実体験の詳細記述
スクリーンショット
失敗談
比較検証
AI量産記事が弱いのはここです。
② Expertise(専門性)
深掘り解説
業界構造分析
データ引用
法律や公式ガイドライン参照
表層解説では不十分です。
③ Authoritativeness(権威性)
著者プロフィール
実績
外部評価
被リンク
SEO-Pro.jpのような専門サイトではここが重要です。
④ Trustworthiness(信頼性)
運営者情報
問い合わせ先
プライバシーポリシー
情報の更新頻度
YMYL領域では特に重要です。
11. YMYL領域とペナルティの関係
YMYL(Your Money or Your Life)は、
金融、医療、投資、法律、健康
など人生に影響を与える分野です。
ここではGoogleは極端に慎重です。
評価低下の多くは「E-E-A-T不足」に起因します。
例:
・資格なしの医療解説
・体験なしの投資記事
・出典不明の統計
YMYLで回復するには、
監修・資格・一次情報が必須レベルになります。
12. 被リンク精査の実務フロー
リンク関連ペナルティが疑われる場合、以下を行います。
① Search Consoleでリンク確認
② AhrefsやMajesticで精査
③ 不自然リンク抽出
④ 削除依頼
⑤ 否認ファイル提出(最終手段)
重要なのは、
現在のGoogleは「無効化」が基本、であること。むやみに否認しすぎるのも危険です。
13.結論:ペナルティとは「信頼の崩壊」
Googleペナルティは単なる順位問題ではありません。
それは「信頼評価の低下」です。
対策は一つ。信頼を積み上げること。
・独自性
・専門性
・透明性
・誠実性
これが長期的SEOの本質です。
まとめ
Googleペナルティには
■ 手動対策
■ アルゴリズム評価低下
の2種類があるということになります。それぞれの対策法を検討していきましょう。







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