1/22(木)に名古屋で行われた、「2015年に取り組みたいWeb制作・運営の10トピックス」というテーマのセミナーに行ってきました。
Webも時代と共に段々進化していっているので、制作や運営で抑えるポイントは把握しておく必要があると思います。
そんなことを思って参加しましたが、時代にちゃんとついていけてるか不安な部分があったので参加したというプチ目的もあったりします。
3時間みっちり講師の方に教えていただいたので印象に残ったものや、みなさんがWebサイトを運営していくうえで使えることを共有したいと思います。
講師は益子 貴寛さん
株式会社サイバーガーデンの代表取締役益子 貴寛さん(@takahiromashiko)です。
アナリティクスやアドワーズの認定資格をお持ちの方です。
私がWebの資格試験取得の時に『Web標準の教科書』を購入し読んだことがありました。
勉強仕立ての時に読んだものなので、理解するのに苦しんだ覚えがありますが、HTMLやCSSについてかなり詳しく載っている本でした。
その本を書いたのが益子さんだったのです。
実際に読んだ本を書いた方に会えたことがとても嬉しかったです。
新規顧客を短期で獲得するには
最近のWeb制作の顧客層として、制作だけで満足するのではなく、その後の運営や運用についてしっかり考えたい人が多いのだとか。
その為、最初のヒアリングの段階でサイトデザイン以外にも、SEOはどうすすめていくのか、FacebookページやTwitterアカウントをつくるのか、リスティングはするのかなど細かく決めていったほうがいいとおっしゃっていました。
リスティング広告やFacebook広告はお金がかかりますが、確実にコンバージョンは上がっていきます。
実際に様々な顧客様のサイトを見させていただいていますが、広告だしたり、自サイトやSNSからの発信をしているサイトはアクセスや反響につながっています。
益子さんに見せていただいたデータでも、様々な手段を使って集客に結び付けていました。
笑いを交えてもったいぶりながら見せてくれるので見る側としては貴重感がでて嬉しいですw
「制作したサイトは知らない人が多い。」
多いからこそ知ってもらう手段を計画的に進めていったほうがよいということですね。
広告によって検索結果が見られなくなってる現状
WebマーケティングやSEOのお話の中で衝撃的だったお話がありました。
オーガニック検索(自然検索)だけでは5%しかユーザーとの接点がない
アクセス解析見て、オーガニック検索が多いと「あ、いろんなキーワードで検索されてるー!ヽ(´∀`)/」とそこで喜ぶわたしなのですが、この話を聞いて喜んではいけない、むしろもっと危機を感じなければ。と思ってしまいましたw
オーガニック検索からの接点が5%しかないということはあとの95%まだ集客ができる可能性があるということです。
これからは、その95%を獲得していくためにしっかりアプローチしていくかが重要なのです。
益子さんがおっしゃるには「サイトへの集客が様々な手段でしているサイトが良い」とのこと。
実際に成果がでているアクセス解析データを見せていただきましたが、SNS、オーガニック検索、広告など様々な手段でアプローチしていました。
SEOは新規集客には非常に優れた手法ですが、SEOだけに偏っていてはいけないんですね。
検索結果が1位でもクリック率30%
これは衝撃的でした。
職業柄、「1位のサイトはSEOちゃんとしてるんだろうなー!サイトの質がいいんだろうなー!」なーんて思っていながら検索しているので、クリックしたりしなかったりなのですが、一般ユーザーも7割は1位をクリックしていないということになります。
じゃあ、何をクリックしているのか。
それが検索エンジンの上部や右サイドにある広告なんですね。
ファーストビューで1位よりも目立っちゃってるからそりゃークリックしたくなっちゃいますよね。
このお話を聞いていて、SEO対策もしっかりやらなきゃいけないんだけど、それだけに頼っていてはいけない。ということがすごく実感できました。
モバイル(スマホ)が重視されている
「Googleは目を持っている」と益子さんがおっしゃっていました。
最近、Googleウェブマスターツール(Search Console)からモバイルのユーザビリティについてメッセージが届きます。
このサイトは「テキストが小さすぎて読めません」「リンク同士が近すぎです」「モバイル用のサイトになっていませんよ」といったかんじの警告です。
Google先生は「モバイルからでもしっかり見やすく、分かりやすいサイトにしてくださいね」と言っているんでしょうね^^
Googleの目は侮れなくなってきています。
実際にいろんなサイトのアクセス解析を見ると、中にはモバイルからの閲覧が5割超えているものが結構あります。
遅かれ早かれ、スマホ専用サイトやレスポンシブに対応したサイトを作成したほうがいいですね。
まとめ
今の時代のWeb制作や運営運用には「お金をかけるところはかけなければいけない」という印象を強く受けました。
検索エンジンやWebのトレンドが変わってきている以上、見られるサイトにするにはSEOにプラスαして広告などの導入も検討していった方がいいというわけです。
しかし、検索エンジンのアクセスにしろ、広告からのアクセスにしろ、たどり着いたサイトにユーザーが求めている情報がなければ反響につながりません。
時代が変わっても大切なのはコンテンツ。
男性なのか、女性なのか、何歳ぐらいなのかという実際のターゲットを定める以外にも、ユーザーの頭にない世界観を発信していくのか(提案型)、ユーザーが求めている情報を提供するのか(発見型)しっかり方向性を決めるのが大切なんだと改めて分かりました。
他にも、CSS4やHTML5.1がくるよー!だとか、少し前から注目されている構造化データや便利なタグマネージャーについて学べたので、知識がいっぱい増えたセミナーで満足でした。