2015年頃から、国内でもコンテンツマーケティングが注目を浴びるようになりました。
コンテンツマーケティングの流行がきっかけとなり、大手を中心にオウンドメディア等のウェブサイト導入が進んだことで、よりたくさんの企業が導入し易い環境ができて来たと感じています。
今回は、企業がコンテンツマーケティングを実践する為に押さえておきたいポイントについて話していきます。
目次
コンテンツマーケティングって何?
コンテンツマーケティングは、記事などの「情報」を用いて、見込み客へのアプローチ・関係性の構築・利益化を行うためのマーケティング手法を指しています。
例えば、旅行会社が、地域のイベント紹介や、地元の人しか知らない穴場スポット、旅行をもっと楽しむ方法等、旅行をする人が興味を持つ内容を発信しているのも、コンテンツマーケティングとなります。
日本国内では、主にSEO対策のトラフィック獲得として用いられることが多いですが、海外ではトラフィック獲得だけでなく、顧客の育成・見込み客へのアプローチ手段といった、顧客ロイヤリティの向上が目的となっています。
メリット
低コストで狙ったターゲットにアプローチできる
コンテンツの作成に時間がかかるものの、一度始めてしまえばコストは思ったほどかかりません。Web広告などの掲載は、数十万の費用がかかる事もありますが、時間さえあればコスト0円も可能です。
また、特定のターゲットにだけ絞ったアプローチを行うため、結果に繋がる可能性が比較的高くなります。
発信した情報は情報資産になる
コンテンツとして作成した情報は、会社の情報資産となります。
ウェブサイト上から消さない限り、常にユーザーの目に留まる可能性のあるコンテンツになります。コツコツと更新を続けて育てたウェブサイトは、広告塔として常に人を呼び寄せる事になります。
専門家として信頼を獲得できる
ユーザーの共感をたくさん得る事で、専門家としての信頼を獲得出来るようになります。
顧客ロイヤリティの向上に繋がる
商品サービスや会社のファンを増やす事で、継続したサービス・商品の利用や、他人へのオススメと言った会社にとってプラスに繋がるユーザーの獲得に繋げる事ができます。
押さえておきたいポイント
自社の分析をしっかりと行う
会社の考え方や目指すところ、扱っている商品やサービスの強み・ターゲット層を掘り下げておくと、コンテンツマーケティングをすすめる上で内容がブレにくくなります。
地域活性化を考えている企業であれば、地域イベント情報や地域活性化の活動を組み込む事を考えたほうが良いかもしれませんし、市場をリードしたいなら最先端の情報を届ける事が重要になるかもしれません。
知識や経験、得意な事がコンテンツマーケティングにおいて最大の強みになります。
分析の際にオススメしたいのは3C分析の作成です。
▼ 3C分析について
ターゲットの明確化
自社のサービスや商品が、実際に”誰に”利用されると良いのか?について考えます。
実際に購入されている顧客だけでなく、需要はあるけど購入に繋がっていないターゲット層や、商品サービスを利用することで改善される悩みはないかと言った部分を明確にしておきます。
▼ ペルソナ作成について
更新スケジュールの確保
コンテンツマーケティングを行う場合は、コンテンツの企画・作成・発信の3つの手順が発生します。
スケジュールができておらず、継続的な更新ができずにやめてしまう方も多いのではないでしょうか。
余裕を作るためには、頻繁に更新できる短期的なコンテンツと、よりターゲットに刺さるようなクオリティを重視した長期的なコンテンツが必要になります。
短期・長期で更新スケジュールを考えておきましょう。
SNSで拡散される流れ・仕組み
コンテンツを発信しても、見てもらう・拡散してもらう仕組みができていないと、コンテンツマーケティングはうまく行きません。
拡散を考えた場合、以下が重要になります。
拡散の流れを考える
更新したコンテンツがきちんと発信されるよう、SNSボタンの設置や連携を行っておく。
利用するSNS等のツールを選定する
ターゲット層や発信する内容によって、向き不向きがあるので、SNSの選定を行っておく。
コメントし易い場を作る
こちらから積極的に会話や返信と言ったコミュニケーションを行う事で、場が温まりユーザーもコミュニケーションを取りやすくなる。
何を成功とするかを決めておく
ウェブサイトからの購入や顧客ロイヤリティ向上、認知度アップ等、コンテンツマーケティングのゴールは多岐に渡ります。
企画段階で、何を持って成功とするか、一番のゴールを決めておかないと、何のために始めたのか、何のために運営していくのかがわからなくなっていきます。
何をゴールとするのかは明確にしておきましょう。
マーケティングは必ず効果測定を!
コンテンツマーケティングを行う際に、成功したか失敗したかを明確にする必要があります。
効果測定ができていないと、失敗したまま突き進むことになるため、効果測定と軌道修正を定期的に行っていきましょう。