今回、Yahoo!のみ検索結果のインデックス数が異なる問題について対処方法の調査を行いました。
すると、ジェネリックトップレベルドメイン(.comや.info等の世界中誰でも取得が可能なドメイン)を扱うWebサイトに対して、インターナショナルターゲティングの設定を行う事で解決できたケースがありました。
今回は、その事について記事としてまとめています。
インターナショナルターゲティングの設定は、複数の国で展開するWebサイトを運営していない限り利用することは稀だと思います。
Yahoo!とgoogleのインデックスに差があるケースで活用できるみたいなので、困った際は参考にして下さい。
Contents
1. Yahoo!とGoogleのインデックス数が異なる問題
Yahoo!とGoogleでインデックス数が異なるケースがあると言う話題があり、自分でも確認していたところ、いくつかインデックス数がGoogleとYahoo!で事なるケースがあったので調べてみました。
SEO対策を進める上でインデックスの有無は致命的ですが、Yahoo!のみ検索結果でインデックスされていないケースについては、調べても対処法の記事が見つからないようです。
[補足]インデックス数について
検索結果として認識されているページ数をインデックス数と言います。
site:検索や、様々なSEOツールを使って調べる事が可能です。
2. まずは本当にインデックスされていないのか調べてみた。
Yahoo!とGoogle、同じ検索アルゴリズムを使っているはずなのに、インデックス数が異なるのはなぜか?と言う事で、Yahoo!のみインデックスされていないケースに対して、どういう状況なのか調べてみました。
Googleのsite:検索結果
Yahoo!のsite:検索結果
上記の場合、Googleでsite:検索を行った場合は7件と表示されていますが、Yahoo!のsite:検索には約1件と表示されており、トップページが認識されていません。
Yahoo!の場合は『最も的確な結果を表示するために、表示されている検索結果と似たページを除いています。』と言うお知らせが表示されており、『検索結果をすべて表示』としても約1件のままでした。
別の検索方法でも、インデックスの有無を確認してみました。
Yahoo!にてトップページをurl:検索を行ってみると、どうやらインデックス自体はされているようです。
Yahoo!のurl:検索結果(トップページの検索結果)
Yahoo!でインデックスされていないと言う人は、私が調べた限りではこのパターンが多いのかもしれません。
Yahoo!ではインデックスはされていないように見えて、実はされている事が分かりましたが、site:検索が表示されない事には変わりない為、次の対処法で表示がされないか試してみました。
3. インデックスされない場合の対処法
3.1. 一般的な対処法
検索エンジンにWebサイトの認識をしっかりと行ってもらうためには、
一般的にSearchConsoleを用いて以下の設定を行います。
[外部サイト] SearchConsole
sitemap.xmlの登録
SearchConsoleにてsitemap.xmlの登録を行います。
sitemap.xmlの内容を確認した際に、index.htmlやwww.の有無の統一がされていない事がある為、URLの正規化をしっかりと行う必要があります。
URL正規化については、下記の記事を参照ください。
301リダイレクトについてがメインになっていますが、.htaccessを使用したURL正規化のやり方も記載しています。

sitemap.xml作成のツールやプラグインは色々ありますが、
プラグイン等を導入できないWebサイトの場合、オススメのツールは「Screaming Frog SEO Spider」となります。
過去に「Screaming Frog SEO Spider」に関して掲載した記事がありますので、そちらを参考にしてください。
Fetch as Googleの実施
[URL検査]-[URL入力]から、[インデックス登録のリクエスト]を行ってください。
旧バージョンに関してはそのままFetch as Googleが使用できます。
2019/3以降は使用できなくなるので、ご注意ください。
ウェブサイト用 Fetch as Google を使用する
3.2. インターナショナルターゲティングの設定
使用するには、記事と同様旧バージョンを使用してください。
今回、Yahoo!に認識されていないサイトでは、上記の設定をWebサイトの作成後に対応済みだった為、他の手段が無いか調べました。そこで、Yahoo!JAPANでは国内向けのサイトが中心に表示されるため、インターナショナルターゲティングの設定を行う事で、解決できないか?と考えやってみました。
以下、設定方法です。ドメインの末尾が.jpの場合は設定できません。
- SearchConsoleにアクセス
- 該当するWebサイトの詳細画面に移動
- 左メニューの[検索トラフィック]を開く
- [インターナショナルターゲティング]の国タブを開く
- [ターゲットユーザーの地域:日本]に変更後、保存
以上です。
4. インターナショナルターゲティング設定後の変化
今回、GoogleとYahoo!のインデックス数が異なるWebサイトに対して、インターナショナルターゲティングの設定のみを行った結果、インデックス数や順位の変化がありました。
これらのWebサイトは、順位向上後、Yahoo!でのインデックス数もほぼGoogleと同数に変化していました。
(赤の破線はインターナショナルターゲティングの設定した日)
インターナショナルターゲティングの設定は、どのような国でも使える.com等のドメインを利用しているWebサイトが、どの国を重要視しているかの判断に用いられるとの事なので、Webサイトの構築の仕方によっては、日本のサイトとして認識がされ難いのかな?と感じました。
※画像は変化があった物の順位をピックアップしましたが、最初から順位が出ていたり、インデックスが正常なケースもある為、あくまで改善された一例としてご認識下さい。
5. まとめ
インターナショナルターゲティングの設定を行ったところ、一部のWebサイトで順位とYahoo!の検索結果でインデックス数の改善が見込まれました。
今回、対応をして分かったWebサイトは以下のような共通点が見受けられました。
- script等によってソースの記述が複雑なWebサイト
- 一部のCMSを利用しているWebサイト
- 国コード(.jp)を含まないドメイン
- 各ページの内容が薄い
しっかり更新を行っているサイトや、作りこんだサイトではYahoo!とGoogleのインデックス数に違いが無かったので、今回以外の方法だと、各ページの内容を見直してテキスト量を増やすなどの対応を行う事で、認識される可能性はありそうです。
認識がされにくい、インデックスがされにくいと感じたら、今回記載した内容も参考にしてみてください。
個人的に検証したデータ数としては、まだまだ少ないので追加の情報がありましたら、また更新致します。
さらにSEOについて疑問ある方、詳しく知りたい方は下記の書籍がオススメです。
ぜひ、ご参考ください。
こんにちは、兵庫県在住BINGEともうします。
ネットの記事拝見いたしました。当方もホ-ムページつくりまして、自分のくだらない、たわ事を何と119個とか、書いています。(←・・・。)
記事にもございますが、sitemapをサーチコンソールで送信してみました。で、当方が勝手に思う、心のつぶやきなんですが、サーチエンジンのインデックスの障害になっていると思われる、自己サイトの設定をかえても、その結果がわかるのは、6か月後とか・・・。で、個人的に思うのですが、
グーグルと、ヤフーは、表示が違うだけで、同じ感じなのですか?と、いいますのも、GOOGLEに登録すると、ヤフーにも表示されるんです・・・。
何か、本論と違う、つぶやきになってきたので、この辺で終わります。
それでは。
BINGE/binge2.web.fc2.com
BINGEさん
コメントありがとうございます。
質問は、sitemap.xmlをSearchConsoleで登録したが、エラーで上手くいかないと言う事で間違いないでしょうか。
BINGEさんのウェブサイトを拝見してみましたが、どうもsitemap.xmlと言うファイルが作成されていないようです。
SearchConsoleへの登録の前に、sitemap.xmlと言うファイルを作成する必要がありますので、「sitemap.xml 作成」などで検索して出てくるツールを利用することで該当のエラーはなくなると思います。
Yahoo!JapanはGoogleの検索エンジンのシステムを借りているので、基本的には検索結果は同じになります。
※Yahoo!Japanでは知恵袋などのYahoo!の関連サイトが検索結果に挿入されるため、内容が完全に同じと言う訳ではありません。
ご質問頂いた内容について、解釈が違っていたら申し訳ありません。
よろしくお願いします。