2021年11月18日にGoogleから「コアアルゴリズムアップデート」の実施について発表があり、2021年12月1日にロールアウトが完了しました。

【日本語訳】
本日遅くに、年に数回行なわれる幅広いコアアップデートをリリースします。これは、2021年11月のコアアップデートと呼ばれます。このような更新に関するガイダンスは次のとおりです。
https://developers.google.com/search/blog/2019/08/core-updates

2021年11月のコアアップデートが現在公開されています。同様のアップデートで一般的であるように、完全にロールアウトするのに通常約1〜2週間かかります。

【日本語訳】
これで、2021年11月のコアアップデートのロールアウトが完了しました。

2021年11月18日コアアルゴリズムアップデート後の検索順位変動

今回のコアアルゴリズムアップデート後の順位変動に関する検証を業種別に行いました。
どのように検索順位が変化したのかWebサイトの規模やSEOキーワードの難易度に関わらず業種別にご紹介していきます。

※この記事で紹介する各事例の順位動向は、必ずしも各業種の順位傾向を示しているわけではありません。
あらかじめご了承ください。

医療系

鍼灸院

鍼灸院サイトの検索順位変動

変動推移 やや上昇
Webサイトの業種 鍼灸院

鍼灸院のWebサイトでは、コアアルゴリズムアップデート実装期間中に変動はありませんでしたが、コアアルゴリズムアップデート後は、順位が上昇傾向であることがわかります。
過去3ヶ月以内の順位変動から見ても、コアアルゴリズムアップデートの影響によって順位が向上している可能性があります。

歯科医

歯科医サイトの検索順位変動

順位変動推移 やや下降
Webサイトの業種 歯科医

6月、7月のコアアルゴリズムアップデートで順位を大きく下げたものの、2ヶ月弱で元に戻り、12月のコアアルゴリズムアップデート開始前から少しずつ上昇。
コアアルゴリズムアップデート途中からわずかに下降、コアアルゴリズムアップデート前後で見ると総合的に大きな変化はなく、影響は小さいと言えます。

健康系

出張型ジム

出張型ジムサイトの検索順位変動

変動推移 変化なし
Webサイトの業種 出張型ジム

コアアルゴリズムアップデート後も順位は特に変動していないです。
しかし、過去3ヶ月の順位変動推移を見ると、9月からなだらかに順位が下降しています。
コアアルゴリズムアップデート前後の順位変動はないものの、YMYL(Your Money Your Life)の影響で順位が今後も下降する恐れがありますので注意が必要です。

ダイエット

ダイエットサイトの検索順位変動

順位変動推移 コアアルゴリズムアップデート前から下降
Webサイトの業種 ダイエット

10月後半から順位が下がり、その後は落ち着いた期間が続いています。
コアアルゴリズムアップデート前後でわずかに変動が見られましたが、影響はほとんど見られなかったと言えます。
ただし、こちらもYMYLの影響は懸念されます。

美容系

脱毛サロン

脱毛サロンサイトの検索順位変動

変動推移 変化なし
Webサイトの業種 脱毛サロン

コアアルゴリズムアップデート後も順位が一定に保たれています。
過去3ヶ月の順位変動推移を見ても、順位は安定していることがわかります。
今回のコアアルゴリズムアップデートの影響は受けてはないみたいです。

ブライダルエステ

ブライダルエステサイトの検索順位変動

順位変動推移 やや下降
Webサイトの業種 ブライダルエステ

コアアルゴリズムアップデート前あたりから順位の下降が見られましたが、コアアルゴリズムアップデート後による影響はほとんど見られなかったと言えます。
安定しない時期が長く、競合他社の動向を確認しながら有効な対策を模索する必要があります。

不動産系

不動産取引

不動産取引サイトの検索順位変動

変動推移 変化なし
Webサイトの業種 不動産取引

コアアルゴリズムアップデート実装期間中に順位が上昇していますが、コアアルゴリズムアップデート後に再び順位が下降して元の順位変動に戻っています。
今回のコアアルゴリズムアップデートの影響は特にないかと考えられますが、今後順位が下降する可能性もあるので注意が必要です。

不動産取引

不動産取引サイトの検索順位変動

順位変動推移 やや下降
Webサイトの業種 不動産取引

コアアルゴリズムアップデートが始まるとわずかに順位下降が見られましたが、その後は回復し、安定していました。
コアアルゴリズムアップデート前に一時的に上昇した可能性もあるため、こちらも注意が必要です。

EC系

野菜のECサイト

野菜のECサイトの検索順位変動

変動推移 やや上昇
Webの業種 野菜のECサイト

コアアルゴリズムアップデート実装期間中に順位が上昇して、コアアルゴリズムアップデート後も若干順位の上下はあるものの順位は上昇傾向にあります。
しかし、過去3ヶ月の順位を見ると細かく変動しているため、引き続き順位の動向は注意深く見ていかなければなりません。

雑貨通販

雑貨通販サイトの検索順位変動

順位変動推移 変化なし
Webサイトの業種 雑貨通販

コアアルゴリズムアップデートの期間、前後共に安定していませんが、総合的には変化なしといったところでしょうか。
事前にあったプロダクトアップデートの影響も懸念されましたが影響はほぼなさそうです。

コアアルゴリズムアップデート後のSEO対策

コアアルゴリズムアップデート後にとるべきSEO対策としては、Googleが「Google ウェブマスター向け公式ブログ」で発信している通り、「コンテンツ品質の見直し」をされたほうが良いかと思います。

コアアップデート後にページの掲載順位が下がったとしても、そのページに修正すべき問題があるとは限りません。それでも、コアアップデート後に掲載順位が下がった場合は、何かする必要があると感じることでしょう。そのような場合は、できるだけ優れたコンテンツを提供することに集中することをおすすめします。Google のアルゴリズムでは、コンテンツの品質に基づいて掲載順位を決定しているからです。

しかし、ここでGoogleが言及しているコンテンツの品質とは、「ページ内のテキスト」のみを指しているわけではないので注意が必要です。

今年の10月(2021年10月)にJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏が、「英語版 Google SEO オフィスアワー」というイベントでコンテンツの品質について下記のように言っていました。

コンテンツの品質に関しては、記事のテキストだけを意味するものではないです。これは、Webサイトの全体の品質です。

レイアウトからデザインまでをページにどのように表示させるか、画像をどのようにページ内に組み込むか、ページの表示速度をどのように取り組むかなどの要素がすべて含まれます。

そのため、記事のテキストだけを見て、「高品質なテキスト」と言うわけではありません。
私たちは、本当にWebサイト全体を見たいと思っています。

English Google SEO office-hours from October 22, 2021

このように、コンテンツの品質は、ページ内のテキストのみを指しているだけではなく、下記のように「ページ表示速度」「Webサイトのレイアウト」などのユーザビリティも含まれています。

  • ページ表示速度
  • 画像の組み合わせ
  • Webサイトのデザイン
  • Webサイトのレイアウト

もしも、コアアルゴリズムのアップデートにより運営されているWebサイトの順位が下降がした場合は、Googleの検索品質評価ガイドラインの資料を確認してコンテンツを見直すことをおすすめします。

検索品質評価ガイドラインとは、GoogleがWebサイトのコンテンツの品質を評価するために、コンテンツの評価方法を詳細に記載した資料のことです。
資料は英語で記載されていますが、「Google 翻訳」「DeepL」などの翻訳ツールを使うことで英語が苦手な方でも資料の内容を簡単に確認できます。

※ John Mueller(ジョン・ミューラー)氏とは、
2007年からGoogleのSenior Webmaster Trends AnalystとしてGoogleで働いているスタッフです。 Google SEO オフィスアワーのイベントや自身のTwiiterなどで、検索エンジンのアルゴリズムアップデートやそれに伴うSEO対策の情報を多く発信しています。

Google SEO オフィスアワーとは、
ウェブサイトやGoogle検索について、Google検索担当のGoogle社員にビデオ通話で質問できるイベントです。Google検索セントラルのYouTubeチャンネルで「英語版」「日本語版」「ドイツ語版」の種類で定期的に開催されています。

まとめ

今回のコアアルゴリズムアップデートによる順位変動の影響は、上述のように少ない傾向があることがわかりました。しかし、Webサイトの業種によっては順位が今後、急下降する可能性がありますので注意が必要です。

もしも、今回のコアアルゴリズムのアップデートにより順位が下降した場合は、テキストのリライト以外に検索品質評価ガイドラインを参考に「ページ表示速度」「Webサイトのレイアウト」などの改善を行ってはどうでしょうか。

また、2021年12月17日にGoogleより、ローカル検索アップデートがあったことが発表されました。
GoogleスタッフのDanny Sullivan(ダニー・サリヴァン)氏によると、このアップデートはGoogleが告知し忘れていて、事前告知なく行われたみたいです。

【日本語訳】
2021年11月のローカル検索の更新が終了しました。 11月30日から始まり、12月8日まで続きました。これには、ローカル検索結果を生成する際に考慮するさまざまな要素のリバランスが含まれていました。ビジネス向けの一般的なガイダンスは、ここで説明したものと同じです。

https://support.google.com/business/answer/7091

【日本語訳】
常に多くの更新があり、すべてを発表するわけではありません。
目立つ可能性のあるものを発表するよう努めています。
この場合、それはミスでした。今後も改善に努めていきます。

このように、今回のコアアルゴリズムアップデートによる影響は、少ない傾向はあるもののローカル検索アップデートにより、今後ローカル検索の順位変動に影響がでるかもしれませんので注意が必要です。

※Danny Sullivan(ダニー・サリヴァン)氏とは、
2017年から検索部門のアドバイザーとしてGoogleで働いているスタッフです。

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