2019年9月の現在、LINEの国内利用者数は8,000万人を超え、コミュニケーションツールとしては欠かせないものになりつつあります。
そんな日々生活する上で欠かせないLINEに、運用型広告の「LINE Ads Platform」があることはご存じでしょうか?
LNE Ads Platformは、LINEのアプリ上でユーザーの属性に合わせてターゲットを絞った広告を配信できる為、幅広いユーザー層に自社の製品やサービスを宣伝することが可能です。
とは言うものの、「どのような広告なのか?」「運用はどうすれば?」「料金はいくらかかる?」など気になる方もいるかもしれません。
そこで、今回はLINE Ads Platformの広告運用から料金体系までをご紹介していきます。
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Contents
「LINE Ads Platform」とは
「LINE Ads Platform」とは、LINE株式会社が提供する運用型広告のプラットフォームのことです。
これは、LINE株式会社により、2016年6月1日に運用が開始されたサービスになります。
LINEのタイムライン以外に、「LINE NEWS」「LINEマンガ」「LINE BLOG」「LINEポイント」「Smart Channel」へ広告の出稿が可能です。
サービスの開始当初は、最低出稿額が100万円ということもあり、運用するには高いハードルがありました。
しかし、2017年4月3日以降、最低出稿金額が廃止され運用するハードルが下がりました。
Hike Networkの広告配信は終了
Hike Networkとは、1,000を超えるメディアを束ねたインフィード型の広告ネットワークです。
以前は、LINEと提携している1,000以上のメディアへ、LINE Ads Platformを通してインフィード広告を配信することができました。
「Hike Network」への広告の配信は、2018年1月31日に配信が終了しています。
未だ、LINE Ads PlatformからHike Networkへの広告配信ができるという情報が、インターネット上にあるので気をつけましょう。
「LINE Ads Platform」の特徴
インフィード型広告
インフィード型の広告がLINE Ads Platformの特徴の一つにあります。
インフィード型の広告とは、上記のようにコンテンツとコンテンツの間に表示される広告のことを言います。
TwitterやFacebookなどのSNSをはじめ、ニュースアプリやキュレーションメディアなどでこの広告が利用されています。
インフィード広告は、ユーザーの閲覧を邪魔することなく、商品やサービスへと訴求することができます。
例えば、「LINE News」であれば、縦スクロール形式でユーザーが上から下へと閲覧することから、自然に広告を目にするような仕組みとなっています。
特に、LINEは幅広い年齢層に利用されているので、アプリ内で広告を打ち出すだけで自社の製品やサービスを知らない潜在層へも宣伝することができます。
配信フォーマット
LINE Ads Platformの広告配信フォーマットは「静止画広告」「動画広告」の2種類です。
静止画広告
静止画広告は、「LINE News」やタイムラインのフィード上に、ユーザーが自然に広告を目にするように表示されます。
サイズは、「Card(1200×628)」「Square(1080×1080)」の2種類があり、広告を打ち出したい配信面に表示することが可能です。
動画広告
動画広告は、ユーザーにとって直感的に操作がしやすいデザインになっています。
静止画広告とは違い、「Vertical(9:16)」の動画広告をタイムライン上に表示させることができます。
動画は最大120秒まで可能ですが、ユーザーがスマートフォンで閲覧してることを考えると長くても40秒以内にまとめる方が良いかもしれません。
クリック型課金とインプレッション型課金
LINE Ads Platformの課金形態は、「クリック型課金」と「インプレッション型課金」があります。
クリック型課金とは、画像バナーやテキストによる広告をクリックして、リンクされたページにジャンプした時点で広告料金が発生する広告を指します。
一方で、インプレッション型課金は、広告の表示回数で課金される広告のことを指します。
広告費は、1,000回表示あたりのコストで課金されます。
その為、静止画像広告の時はクリック課金となり、動画広告の場合はインプレッション型課金となります。
「LINE Ads Platform」の運用までの流れ
LINE Ads Platformの広告運用は、上記フローにしたがって行うことができます。
アカウントの作成は無料ですが、とても厳しい審査があり、どんな商材でも活用できるというわけではありません。
業種ごとに異なった審査基準もあるので、審査の通過が難しい可能性があります。
料金はいくらかかるの?
広告の価格表はそれぞれ最低入札価格が決まっていて、クリック課金は24円から、インプレッション課金は400円から入札することができます。
静止画像広告はクリック課金となり、1回広告がクリックされる度に最低24円の広告費が必要となります。
その為、広告が1000回クリックされると最低でも2,4000円の広告費が掛かります。
動画広告の場合はインプレッション課金になる為、広告の表示回数が1000回表示されても最低400円の広告費しか掛かりません。
その為、LINE Ads Platformでは静止画像広告よりも動画広告の方がクリックされればされる程お得になります。
もしも、広告費用を抑えたいのであれば、動画広告がおすすめです。
しかし、動画広告の場合、制作費やターゲットユーザーに合わせた動画を作成しなければらず、制作コストは静止画像広告よりも動画広告の方が掛かります。
このように、「静止画像広告」「動画広告」には一長一短があります。
大事なのは、自社の製品やサービスの特性に合わせて、ターゲットユーザーを訴求させるのに効果的な広告を使い分けることです。
まずは、どちらの広告を活用すればユーザーの訴求に繋がるかを模索しましょう。
「LINE Ads Platform」のメリット・デメリット
メリット
LINEのユーザー数
LINE Ads Platformのメリットは、なんと言ってもユーザー数と幅広い年齢層に向けて広告を出稿できることです。
上記のグラフのように、日本国内でのMAU(Monthly Active Users)が8,100万人を超えており国民の64%以上がLINEを使用していることがわかります。
※MAUとは、一か月あたりのアクティブユーザーを指します。
幅広いユーザー層に利用されている
上記のように、ユーザーの性別・年齢層を見ても、若年層から中年層まで幅広いユーザーに、商品やサービスを宣伝することができます。
ターゲティングが可能
LINE Ads Platformは、「掲載面」「属性」「セグメント」の3つのターゲティング手法があります。
掲載面のターゲティング
LINE Ads Platformは、LINEアプリ内の「タイムライン」「LINE NEWS」「LINEマンガ」「LINE BLOG」「LINEポイント」「Smart Channel」などの配信面に広告を出稿することが可能です。
また、配信する広告をユーザーの属性に分けて、ターゲティング設定することもできます。
属性のターゲティング
LINE Ads Platformでは、「年齢」「性別」「地域」「興味関心」「配信先デバイス」などの属性を分けて広告のターゲティングをすることが可能です。
上記のデータは、「スタンプの購入」「友達登録」など、ユーザーが実際にLINE内でとった行動履歴を参考に属性を作成しています。
このような属性を「みなし属性」と言います。
また、セグメントを使ってターゲティングを行うことができます。
セグメントに対して広告を配信、または特定のセグメント除いた配信も可能です。
デメリット
広告できる業態が限られている
LINE Ads Platformは、広告を出稿できるサービス・商品が業態によって限られるデメリットの一つです。
上記のように、「アダルト」「ギャンブル」「介護」「マッチングサイト」のなどの数多くのサービス・商品の広告が制限されています。
広告出稿までの時間がかかる
LINE Ads Platformの広告審査は、最短でも数日かかる場合があります。
リスティング広告やFacebook広告に比べて、LINE Ads Platformでは下記の2点の審査がある為、時間が掛かると考えられます。
- アカウント開設審査
- クリエイティブ審査
アカウント開設審査
LINE Ads Platformのアカウント開設審査には、LINE株式会社の総合的な判断により、開設の可否が決められています。
アカウント審査の結果が出るのに1~2週間の時間が掛かる場合があるので注意しましょう。
クリエイティブ審査
アカウントの開設後は、クリエイティブ審査があります。
クリエイティブ審査とは、「静止画像」または「動画」の広告媒体が広告掲載のポリシーに違反していないかを審査することです。
クリエイティブ審査には、おおまかに下記の3つのルールがあります
下記のルールをしっかりと守れば、審査に通るかと思います。
- 表現のルール
- 記号のルール
- テキスト量のルール
クリエイティブ審査の3つのルールについては、2018年10-12月媒体資料Ver.1.0の「LINE Ads Platform広告掲載可否基準」をご参考ください。
セグメントの種類が少ない
ターゲティングに使用できるセグメントの種類が、他のSNS広告よりも少ない点もデメリットです。
LINE Ads Platformのセグメントは上述でも説明しましたが、「みなし属性」をメインで使用しています。
みなし属性は、あくまでユーザーの行動履歴を元に属性を分類している為、Facebook広告のような「学歴」や「住所」などの精度が高い属性の分類ができません。
まとめ
このように、LINE Ads Platformは、自社の製品やサービスを幅広いユーザーの年齢層に宣伝することができます。
以前は、広告の運営費が高額で手が出にくかったかもしれませんが、今では少額で運営できるようになりました。
ぜひ、LINE Ads Platformの広告を利用して新規ユーザーの獲得の為、自社のマーケティング活動に役立ててはいかがでしょうか。
もしも、上述以外でLINE Ads Platformについてもっと詳細に知りたい方は、2019年7-9月媒体資料Ver.1.1をご参考ください。
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