Google検索の評価基準の一つ【E-A-T】。
なんとなく分かるけど具体的に何をしたら良いの?と疑問をお持ちの人も多いのではないでしょうか。
そこで、E-A-Tの価値を高めるための具体的な施策を幾つかご紹介します。

Google E-A-Tとは

まずは簡単におさらいです。
E-A-Tとは、以下の項目の頭文字を並べたGoogleによる造語です。

  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

Googleの提示する 【検索品質評価ガイドライン】で示されている評価基準の一つ で、ページ品質評価の重要項目として記されています。

3.2 Expertise, Authoritativeness, and Trustworthiness (E-A-T)
For all other pages that have a beneficial purpose, the amount of expertise, authoritativeness, and trustworthiness (E-A-T) is very important.

訳:3.2 専門知識、信頼性、信頼性(E-A-T)
有益な目的を持つ全てのページにおいて、専門知識、権威、信頼性(E-A-T)は非常に重要です。

参照元:General Guidelines(英語文書 PDF)

Googleは、サイトを評価する基準としてこの3つの項目を満たしていることを推奨しています。
そのため、SEO従事者やマーケターにとって欠かすことのできない重要な項目です。
特にYMYLの分野では必須と言って良いほど重要視されています。
※詳細は次のセクションで解説

E-A-Tに注意すべきジャンル

では、どういった時にE-A-Tを意識すれば良いでしょうか?
答えはシンプルで、基本的には、サイトを作る時・運営する時にはいつでも意識が必要です。

ただし、SEO対策が重要なサイト、 特にYMYLの分野にあたるサイトでは、必ずE-A-Tに注意 しなければならないと考えましょう。

YMYLは、【Your Money or YourLife(あなたのお金と人生)】という意味で使われ、【検索品質評価ガイドライン】でも推奨されています。

YMYLは、人の幸福、健康、経済に関わり、安全性や安心感に強く影響を与える可能性があるため、ページ品質評価基準は高くなければなりません。
そのため、E-A-T、つまり専門性、権威性、信頼性を確保しないとならないわけです。

以下にYMYLの詳細を記載していきます。
これらのジャンルを扱う時は、いつも以上にE-A-Tを意識したコンテンツ作りが必要です。

ニュースや時事問題 国際問題や政治、テクノロジーなど重要なトピック(スポーツ、エンタメなどは含まれない)
公的サービス、法律 公的機関、社会福祉、および法的問題(離婚、子供など)などのトピック
金融 投資、税金、ローン、保険などのトピック
ショッピング 商品やサービスの詳細、購入などのトピック
健康と安全 医療問題、薬物、病院、緊急時のに利用するサービスなどのトピック
人々のグループ 人種または民族、宗教、ジェンダーなどのトピック
その他 人々の生活の大きな決定や重要な側面に関連するトピック
(フィットネスや栄養、大学、就職など、様々なトピックが含まれる)

参照元:General Guidelines(英語文書 PDF)

SEOにおける専門性(Expertise)

Expertise
その分野においてどれだけ専門性が高いかを示す指標が専門性(Expertise)です。
専門的な知識、技術に基づいた情報提供になっているのかが重要になります。
そのため、元々専門性の高い分野でのサイトは、SEOに有利と言えます。

専門性を高めるには、専門家による発信の他、ある分野に特化したサイトやキーワードを絞ったサイトを作ることが有効となります。
理想としては、1コンテンツ、1キーワード(関連性のある複合キーワードでも可)にすることです。

専門性は、E-A-Tの中でも特に重要です。
専門性が高くなればなるほど、権威性・信頼性もまた高まるからです。

SEOにおける権威性(Authoritativeness)

Authoritativeness
ユーザーから信頼されているかどうかの指標が権威性(Authoritativeness)です。
誰が発信しているのか、どこが発信しているのか、どの程度評判を集めいているのかが重要になります。

そのため、公的機関や企業サイト、大手サイト等の権威性は高いとされています。
また、オフラインでの知名度や評判の他、多くのユーザーに支持されているサイトや個人(インフルエンサー)等もこれに当たります。

権威性を高めるには、質の高い被リンクやサイテーション、シェアの多さなどが大切になるため、有益な情報発信やユーザーとの長期的な信頼構築が必要になります。

SEOにおける信頼性(Trustworthiness)

Trustworthiness
ユーザーがその情報を信じられるかどうかの指標が信頼性(Trustworthiness)です。
信頼できる情報・信頼できる発信元なのかを提示することが重要になります。

信頼性を高めるためには、責任の所在を明らかにすることが有効です。
また、情報の鮮度や正確さ、長期的な信頼構築も必要になってきます。

E-A-Tにおける具体的なSEO施策14選

分野を特化する・絞り込む

サイトやブログの分野、ジャンルを特化し絞り込むことで専門性を高めることができます。
商品ジャンルの多いECサイトや雑記ブログの場合、特化したページ作成をし、徐々にでも専門性を高めていくことが効果的です。
SEOとして良い評価を得られるだけでなく、ユーザーの評価も高まります。

ただし、重複コンテンツや記事同士のカニバリズムが発生しないように、1ページ毎のキーワード設定や検索意図の見極めが大切です。
やむを得ず重複してしまう場合は、カノニカル設定(canonical)や記事の削除、統合なども検討すると良いでしょう。

一次情報・経験に基づいた情報を伝える

一次情報とは、情報源となる独自の情報のことです。
自ら行った調査や研究・実験で得た情報、直接体験して得た情報のことで、人から聞いた情報やネットで得た情報は含まれません。
公的な調査や研究に近づくほど、信頼性や専門性に繋がりやすくなります。

SEO対策の一環として以前から謳われていた【独自性】【オリジナリティ】のあるコンテンツの多くも、この一次情報につなり得るので、行いやすい施策と言えます。

専門家に取材する

一次情報の発信が難しい場合は、専門家に取材し監修、確認してもらうことで専門性、権威性を高めることができます。
監修してもらった場合には、専門家の情報(所属や肩書、氏名など)も必ず掲載しましょう。
監修者の写真やデータ、コメントなどがあれば一緒に掲載するとより効果的です。

専門性の高いサイトから情報を引用する

一次情報が難しく、専門家への取材も難しい場合は、専門性の高いサイト、権威性の高いサイトから情報を引用するのも一つの手段です。
できれば公的機関や大手企業、社会的に知名度や権威性の面で優れている人物など誰が見ても信頼できるサイトからの引用がおすすめです。

引用をする際は、コピーコンテンツに気をつけ、正しく引用しましょう。
また、安易にやっていまいがちな画像の引用は特に注意が必要です。

専門知識の量と質を高める

自身が専門家になる、専門家に近づくことも一つの方法です。
現状はそうでなくても、分野を特化する・絞り込んでサイトやブログを運用していくことで、専門家として多くのユーザーから認められる可能性もあります。
知識が深まれば、実験や検証を通して、立派な一次情報を発信することも可能です。

運営会社名・著者名を開示する

E-A-Tを示すためには、責任の所在を示すことも大切になります。
ECサイトなどでは特定商や会社概要が義務つけられていますが、その他のサイト、個人ブログでも下記の項目はほぼ必須と言えます。
Googleの検索品質ガイドラインでも明記されています。

  • サービス名
  • 会社の所在地
  • メールアドレス
  • 電話番号
  • 責任者
  • プロフィール
  • 著者が掲載しているメディア記事(SNS等)

反対に、こういった情報がないとユーザーに不信感を与えることにもなりかねません。
また、これらは構造化マークアップをしておくことで、Googleにも伝わりやすくなります。

資格、経歴、プロフィールを開示する

上記に合わせ、資格、経歴、プロフィールなども可能な限り開示すると効果的です。
特に、ユーザーにとって信頼性や権威に繋がりやすくなります。
また、ブランディングにも繋がります。

whois情報を公開する

whois情報とは、ドメインやIPアドレスの管理者の公開情報のことで、ネット上の技術的トラブルの解決や商標登録などの問題解決に使われることが多い情報です。
基本的には、whois情報は開示された状態ですが、一部のドメインでは非公開設定も可能です。

信頼性につながるため、非公開の場合は、公開に設定を変えるのがおすすめです。
個人情報が公開される問題を防ぐためWhois情報公開代行サービスもあるので、個人で運営しているサイトは検討してみるのも良いでしょう。

被リンク・サイテーションを獲得する

リンクの獲得は、E-A-Tという言葉ができる以前からSEOにおいて重要なものでした。
ですが、最近ではAuthoritativeness(権威性)の重要性はますます高まり、被リンク・サイテーションも一層重要視されるようになりました。

しかし、リンクを獲得し続けることは一朝一夕にできるものではありません。
被リンク・サイテーションを獲得するには、リンクやシェアをしたくなるような有益な情報や専門性の高いコンテンツを継続して発信していくことが必要です。

Googleのガイドライン違反となり得るため、リンクの購入や自作自演のリンクはしないようにしましょう。

Googleビジネスプロフィール(旧マイビジネス)を運用する

Googleビジネスプロフィール(旧マイビジネス)の登録には、ビジネスの実態が虚偽でないことを証明するためにGoogleの認証(オーナー確認)が必要です。
そのため、信頼性を獲得することにつながると考えられます。

また、クチコミによってサイテーションも高まるため、運用と同時にクチコミをいただけるようご案内するなど、オフラインでの施策も必要となります。

公開日・更新日を公開する

常に変化する情報社会において、情報の鮮度は、信頼性にも繋がります。
特に、リアルタイムで起こっている現象に対して、ユーザーはタイムスタンプを気にかけます。
そのため、記事の更新・公開日を明記するようにしましょう。

また古くなった記事は、情報をアップデートしリライトすることで鮮度を保つようにしましょう。

コンテンツを適切に更新する

ガイドラインには、記事は適切に更新すべきと記載されています。(ただし、トピックによります)
正しい情報も、時間の経過で変化し、誤っった情報になることはよくあります。
また、継続した運営ができていることも信頼につながると考えられます。
上記の公開日・更新日の公開と併せて行いましょう。

URLのSSL化をする

個人情報を入力するサイトだけなく、ほぼ全てのサイトでSSL化は必須です。
信頼性、セキュリティ面の確保だけでなく、SEOのランキング要因であるとGoogleでも明言されています。(ただし、効果は小さいとされています)

タイトルの変更をする

Googleのガイドラインでは、高品質ページの条件の一つとして、コンテンツに沿ったわかりやすいタイトル設定をするよう明記しています。
少ない工数で施策できるだけでなく、SEOの基本施策ともなるので必ず見直しましょう。

E-A-Tがガイドラインに追加された背景

update
E-A-Tがガイドラインに組み込まれた背景は、量産された低品質なコンテンツを排除するためです。
また、昨今話題になった誤情報や信憑性のない情報の拡散防止もあります。
誤った情報は、人の命を危険に晒すだけでなく、世の中に混乱を招く恐れがあるからです。

こうした動きは以前から継続されていますが、パンダアップデートはその良い例です。
パンダアップデート以前は、売上やアクセス数を稼ぐために、低品質な記事を量産し、検索順位を上げるというSEO手法が流行りました。
これらは、パンダアップデートにより激減しましたが、大量の低品質記事が数多く出回り、社会問題になっていました。

E-A-Tを含め、Googleは検索ユーザーに対し、最適な検索結果を提供することを理念に掲げています。
今後もこの理念に基づく改善がなされていくでしょう。
Google が掲げる 10 の事実

E-A-Tという言葉は比較的新しい言葉ですが、他者から認められるような質の高いコンテンツを作成し続ける、という基本は以前から変わっていません。

まとめ

今回は、E-A-Tのための、SEO対策の具体的な施策をいくつかご紹介しました。
『分野を特化する・絞り込む』、『一次情報・経験に基づいた情報を伝える』、『運営会社名・著者名を開示する』、『被リンク・サイテーションを獲得する』などです。

いづれも相対的にサイトに影響を与え、E-A-Tを向上させる要因になりますが、それ単体で高い効果を得得られるわけではありません。
また、具体的な施策と銘打っていますが、即座に実装できる類のものではありませんので 長期的に行うことが前提 となります。

サイト運営に限らず、信頼性や権威性を得るのは大変なことです。
時間も労力もかかります。
そのため、E-A-T施策作を始めるには、 専門性から実践していくことをおすすめ します。
専門性が高くなればなるほど、権威性・信頼性もまた高まるからです。

また、 E-A-Tがガイドラインに追加された背景を理解 しておくも重要です。

背景にあるのはGoogleの理念であり、今後も変わらず、SEO対策にとっても非常に大切です。

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