こんにちは。
ウェブ解析士の中嶋です。

先日、Google Analyticsに大型アップデートが行われ、これまでの「App+Web プロパティ(App + Web property)」から「Google Analytics 4 properties」という名称に変更がされました。

Introducing the new Google Analytics

今回のアップデートはアプリ解析との統合もあり、これまでのセッションベースの解析からイベントベースの解析になることで、まるで全く別の解析ツールの様な印象を受けます。
これまで使用できていた多くの項目が変更や廃止になっていて、業界内で大きな混乱が起きているのではないでしょうか。

そこで、僕が現時点で触ってみて分かったことをまとめてみようと思います。
(※まだまだ不確かな部分も多くあります。随時編集していきますが、誤りがありましたらご指摘ください)

トラッキングコード 従来どおりトラッキングタグを設置。
「データ ストリーム」からタグの発行を行う。
トラッキングID 測定IDという名称に変更。
その他に「プロパティID」と「ストリームID」が存在する。
チャネル分析 流入元関係のデータは[集客]-[トラフィック獲得]内に全て格納された。
参照元 流入元関係のデータは[集客]-[トラフィック獲得]内に全て格納された。
離脱率・直帰率 GA4上にそれらしい指標が見当たらない。
CV率 GA4上にそれらしい指標が見当たらない。
デバイス別分析 [テクノロジー]に移動しOS情報やブラウザ情報などを含めて統合された。
リアルタイム分析 大きな変更なし。
世界地図がデフォルト表示になった。
拡大表示することで市区町村レベルまで見れる。
カスタムレポート 廃止されたと思われる。
イベント 従来通り集計できそうだが、設定方法が変更されている可能性有り。
PV数 従来のPV数の概念は基本的には[表示回数]に置き換わった。
イベント内にpage_viewが存在。
ユーザ属性 基本的にはこれまで通り使える。
リピーター分析 [維持率]に移動
セグメント分析 [比較を追加]からセグメントに相当する機能を利用出来る。
ディメンションを任意に選択出来る。
初期は「オーディエンス」になっている。
Search Console連携 廃止されたと思われる。
コンバージョン設定 コンバージョンの項目自体はあるものの、設定方法が完全に変わっている。
PDF/CSV出力 従来方式から大きな変更なし。
カスタムディメンション [イベント]-[すべてのイベント]-[カスタム定義]から設定。
イベントパラメータ名が必要と思われる。
期間フィルタ 従来どおり使えるが、デフォルト期間が28日表示に変更されている。
セカンダリディメンション 名称がなくなり、「+」アイコンのみとなった。

ここからは特筆点について解説します。

トラッキングコード・ID

これまでと同じく、トラッキング用のタグを発行し、サイト内に設置する形です。

これまではタグの中に「プロパティID」が記載されていて、そのプロパティIDを使ってGAの管理画面内でプロパティ検索が出来たので、プロパティが数多くある場合はそれを使ってすぐにプロパティを見つけることが出来たので便利でしたが、Google Analytics 4ではタグに記載されるのは「測定ID」で、それを使ってプロパティ検索を行うことはできなくなりました。

1つのプロパティにつき、「測定ID」「ストリームID」「プロパティID」最低3つのIDが存在します。

チャネル分析・参照元

流入元の分析の行う際に重要となるのが「チャネル」や「参照元」を使った分析です。
これはGoogle Analytics 4でも使えるようになっていますが、流入元関係のデータは[集客]-[トラフィック獲得]内に全て格納され、チャネルや参照元を1画面内で見れるように変更されました。

離脱率・直帰率

どのページのパフォーマンスが悪いのかを知るためには離脱率や直帰率といった指標をこれまで見てきましたが、現時点で見る限り、それに該当する機能がなさそうです。
エンゲージメントという指標が新たにあるので、今後はそれを使ってコンテンツごとのパフォーマンスを見ていく、ということになるのかもしれません。

コンバージョン設定

コンバージョン設定自体は勿論Google Analytics 4でもありますが、設定方法が大きく変わっており、どうやらイベントを使った方法になるようです。
また、CV率に関する指標がどうやらなくなった様に見えます。

デバイス

[テクノロジー]という項目にOS情報やブラウザ情報などのテクノロジー関連の項目が移動し、1画面で全て見れるように変更されたようで、これはレポート表示のときなどに少し便利かもしれません。

リアルタイム分析

基本的には大きな変更はありませんが、デフォルト表示が世界地図になっています。
日本のサイトはあまり国外が対象ではないことが多いと思うので、これは少し不便かもしれませんね。
一応、拡大/縮小ボタンで拡大していくことで日本の国内や市区町村レベルまで表示することができます。

カスタムレポート

最近のGoogleはデータポータルを推している様に見えますが、その余波を受けてカスタムレポート機能はアナリティクス上からはどうやらなくなってしまったようです。
データポータルを使うように、ということなんでしょう。
弊社では実はデータポータルとは別にカスタムレポートも使っていたので、残念です。。

イベント

どうやらGoogle Analytics 4ではイベントが中心となる測定になっていくようで、イベント自体はこれまで通り存在します。
ただ、設定の仕方は変更されているのか、まだまだ不明確な部分が多く、今まで通りの設定方法で設定が出来るのかが分かっていません。
イベントのデフォルト項目というものがあり、その中にページビューやスクロールに関する項目があります。

ページビュー

これまでは[すべてのページ]で確認されていた方が多いのではないでしょうか。
Google Analytics 4では[エンゲージメント]-[ページとスクリーン]がそれに該当する機能のようで、ページビュー数ではなく「表示回数」でページの閲覧状況を確認する仕様になったようです。

セグメント分析

これまで[セグメント]という名称だったものが[比較を追加]になり、ここでユーザー属性や参照元といったディメンションを選択していくことで従来で言う「セグメント」が可能になります。
また、初期値になっている「オーディエンス」はカスタム設定することも可能です。

コンバージョン設定

Google Analyticsで最も重要な機能のひとつであるコンバージョン設定ですが、どうやら設定方法が大きく変わったようで、従来の「到達ページ」の様な形のセッションベースのCV設定が出来ません。
どうやらイベントを使った設定になるようで、「特定のページへの到達」というイベントを設定すれば良いのかもしれませんが、正直まだよくわかっていません。。

カスタムディメンション

Google Analytics 4では[カスタム定義]という箇所からどうやら設定出来るようです。
カスタムディメンションは少しアナリティクス上級者向けの機能かもしれませんが、使えると便利な機能で、例えば複数の記事投稿者がいる場合に「投稿者」というディメンションを作って、投稿者別の解析をする、といったアプローチに使えたりします。

セカンダリディメンション

これまではプライマリディメンションにセカンダリディメンションを組み合わせて細かな分析を行っていましたが、どうやらGoogle Analytics 4ではセカンダリディメンションという名称はなくなった様です。

Google Analytics 4 でのセカンダリディメンション

それに相当する機能は、こちらの+ボタンをクリックすることで表示がされます。

Google Analytics 4では、アクセス解析の概念が変わった

今回のGoogle Analytics 4への変更は、従来のアクセス解析とは概念自体が変わっているという印象です。

例えば、従来であれば「アクセスがどれだけされたか」といった考え方でしたが、Google Analytics 4では「どれだけ再生されたか」といった考え方になるのではと思います。

Youtubeなどが良い例です。
Youtubeはアプリ版もWeb版もそれぞれありましたが、Youtube内では「再生回数」という指標になっていますよね。「アクセス数」ではありません。
この「再生回数」という指標をアプリでもWebサイトでも共通で集計出来るように、今回の改変がされたということなのでしょう。

当面は新しいGoogle Analytics 4の機能を確認していくことになりそうで分からない部分が数多くあります。
GAIQ(Google Analytics 個人認定資格)の資格維持試験は気が重いですね。。
GAIQの出題がGoogle Analytics 4に差し替わる前に再試験を受けておきたいところです。

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