こんにちは、ウェブ解析士の中嶋です。
今日は新しい当社のサービス企画を頑張っていて、企画というお仕事自体は全然ウェブの仕事じゃないのですが、良いサービスを提供してクライアントさんたちに喜んでいただきたいですし、何より自分が誇れる仕事を増やしていきたいので、ちょっと張り切って頑張ってみました。
近頃は当ブログから無料SEO相談のご依頼を頂いたり広告掲載のお話も頂いているので、良い流れが来ているかもしれませんね。

さて、今日は「ECサイトの商品タイトル設定」について書こうと思います。
実は僕、SEOのプロらしく、ブログ記事を作成する前にSEOキーワードについて調査をしてから記事をいつも書いているんです。
検索ニーズであったり、検索結果での難易度などですね。

キーワードの調べ方はこちらの記事で紹介しています。

当然ながら「ECサイト/通販サイト SEO」「ECサイト/通販サイト 商品名」「ECサイト/通販サイト タイトル」なんかで調べてみました。
ところがですね、そもそも検索が全然されてないらしいんですよ。
つまり、ニーズがない。
言い換えればECサイト運用されている担当者様に、「効果的な商品名の付け方は何か?」という観点がないということです。

じゃあ書くのやめようかとも思ったのですが、世のEC担当者様は本当に「効果的な商品タイトルの付け方」ということを知らなくて良いんでしょうか。
そして、検索がされない記事は徹底して書かないという姿勢、言い換えれば検索される記事しか書かないという姿勢はSEOのプロフェッショナルとして正しいのか。
そんなことを考えた結果、やっぱり記事を書くことにしました。

SEOというものは検索ユーザーの能動的行動に基づいて行われます。
つまり検索ユーザーに認知されていないものは調べられず、検索流入は見込めません。
ただ、いちプロフェッショナルの一人として、新しい価値を認知させてあげることは重要かなと思いました。

検索流入は諦めて、「ECサイト 作り方」の様な検索流入が見込める記事でもいずれ作って、将来的にそこから流入させるようにでもしましょう。

EC/通販サイトの特性

さて、前置きが長くなりましたがここから本題です。
まず、EC/通販サイトの特性について考えていきましょう。

Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどを思い浮かべてみて下さい。
EC/通販サイトの一覧ページの場合、通常多くの商品を一覧で見せられるように、「サムネイル」+「商品名」+「価格」の組み合わせで並んでいるようなデザインであることが大半です。

Yahoo商品一覧

そしてそれらが1商品あたり横150~200px前後のサイズ枠で表示されます。

また、デザイン上の破綻を防ぐため、商品タイトルは文字数制限が設けられ、一定文字数を超えると「…」と表示されます。
一般的には商品タイトルが2~3行内に収まる程度の文字数制限が設けられているケースが多いと思います。

商品タイトルは長すぎると表示されない

この文字数制限が特に意識すべき事項になってきます。
つまり、あまり長すぎる商品タイトルをつけても、後方の内容は一覧ページでは表示がされず、ユーザーに見てもらえないのです。
見てもらえないということは、ユーザーが求める情報に気づかず、機会損失に繋がる可能性があるということです。

数文字切れる程度であれば、多少は仕方のない部分もあるかと思いますが、その場合、切れてしまっても問題のないキーワードを出来るだけ後方に配置するようにしましょう。
基本的にはブランド名や商品名・商品特徴など重要度の高いキーワードを前方に配置することをオススメします。

Googleの検索結果でも表示されない

また、長すぎる商品タイトルはSEOの観点からも望ましくない結果を生んでしまいます。

EC/通販サイトの仕様にもよりますが、入力した商品タイトルがそのままHTML上のタイトルタグに使われるケースが多くあります。
タイトルタグはSEOを考える上で非常に重要なファクターで、検索順位やCTR(クリック率)に影響が出てしまいます。
商品タイトルの文字数で特に影響されるのがCTRです。

GoogleのSERPsでは検索クエリによって多少の増減はあるものの、30字程度の文字数を超えたタイトルは表示されないようになっています。
そのため、もしも表示されなくなったタイトルの中に、ユーザーが求める重要なキーワードやサイト名が含まれていた場合、ユーザーは自分の求める物がないと判断し、機会損失に繋がる可能性があります。

また、場合によってはGoogleのアルゴリズムによってタイトルが全く想定外のタイトルに変更されてしまう場合もあります。
このGoogleのタイトル改変は、Googleの目的としてはユーザーの検索体験の向上を狙ったものと思われますが、あまり良い結果につながらないことが多いので、出来れば変更されないように気をつけた方が良いですね。

EC/通販サイトの商品タイトル設定のベストプラクティス

商品名+キーワードを記載する

まず当たり前ですが商品名は必ず記載しましょう。型番などがあればそちらも記載します。

それに加えて、検索されやすそうなキーワードや、訴求になりそうなキーワードを重要なものから順にいくつか含めていきます。
例えば「送料無料」、「サイズ」、「防水」、「ブランド名」などです。

商品タイトルは30字以内に設定する

上で述べた様に、文字数が多すぎると却って機会損失になってしまいます。
サイト上でもGoogle上でも文字が切れないよう、商品タイトルは出来るだけ30文字以内になるように目指しましょう。
小技ですが、サイズ表記などで数字を記載する時は必ず半角にしておくと、文字数を抑えられる効果があります。

商品名やブランド名自体が長く文字数をあまり多く使ってしまうようであれば、優先度を考えながら優先度の低いものを削除することも検討しなくてはいけません。

商品タイトルとは異なるタイトルタグを設定する

利用するECサイトのシステムによっては商品タイトルとは異なるタイトルタグを設定出来る場合があります。
その場合は、サイト名も含めて、タイトルタグに含まれる全ての文字数の合計が30字以内になるように設定しましょう。

ECサイトのタイトル設定の僕のベストプラクティスは以下の設定です。

【トップページ】
<title>SEOキーワードを含んだPR文【サイト名】</title>

【カテゴリページ】
<title>カテゴリ名|SEOキーワードを含んだPR文【サイト名】</title>

【商品詳細ページ】
<title>商品名|SEOキーワード一部【サイト名】</title>

トップページやカテゴリページではSEOキーワードを含めておきつつ、商品の個別ページでは、セパレータより左側に配置する商品名(SEOキーワード含む)を優先とし、セパレータより右側ではSEOキーワードは一部のみまたはサイト名の名のみとします。
そうすることでSERPsにおけるタイトル表示を最大限に活かすことができます。

具体例

それでは、Amazonの商品ページを例に、具体的に改善してみましょう。

まずは、現在公開されているAmazonの個別商品ページのタイトル設定を見てみましょう。

Before

<title>Amazon | Mooer GE300 マルチエフェクター Dicon Audio エフェクターケース付き セット | マルチエフェクター | 楽器</title>

この設定は実はあまりよくありません。
Amazonという巨大ECサイトだから、商品力があるからこそ成り立っているわけで、小中規模のECサイトでこのタイトル設定であれば真っ先に変更を検討すべき事項です。

問題

具体的には以下のような問題を抱えています。

  • サイト名が先頭に来てしまい、後方の内容がSERPs上で切れる可能性が高い
  • 不要なカテゴリ名「楽器」で文字数を消費してしまう
  • カテゴリ名「マルチエフェクター」が商品名と重複している
  • 「おまけ」のブランド名「Dicon Audio」は文字数を消費するのでない方がベター
  • 総文字数がSEO推奨の30字程度を大幅に超えて75文字もある(109バイト)

順番が変更され、後方が切れてしまっている

アマゾン タイトルが切れる
実際のSERPsのキャプチャです。
この様に、後方が切れてしまっていますね。
また、実際には「Amazon」が先頭に来ていたはずが、Googleのアルゴリズムによって自動的に後方に配置されています。
つまり、意図した様には表示がされていないんですね。
Googleのアルゴリズムによるタイトル変更は、時には思いも寄らない設定になることもあり、クリック率の低下に繋がる場合もあるので、自動変更されないようなタイトル設定にしておく必要があります。

After

それでは、実際にSEO向けのタイトル設定にしてみましょう。
あくまで一例ですが、僕なら次のように設定します。

<title>Mooer GE300 マルチエフェクター エフェクターケース付きセット【Amazon】</title>

合計34字ですが半角文字が多いので実際には50バイトに収まっていて、これならGoogleのSERPs上でも切れずに表示が出来る文字数です。

デベロッパーツールを使って無理やりにですがSERPsに表示してみました。
Amazon 適切なタイトル文字数

うん、問題ないですね。
もちろん、SEOで狙いたいブランド名や商品名といったキーワードや、おまけ要素を入れることによるCTR効果も問題ありません。
descriptionも変更しておくとより良いですが、今回はタイトルのお話なので割愛します。

まとめ

それでは、もう一度通販/ECサイトのタイトル設定ベストプラクティスについておさらいです。

【トップページ】
<title>SEOキーワードを含んだPR文【サイト名】</title>

【カテゴリページ】
<title>カテゴリ名|SEOキーワードを含んだPR文【サイト名】</title>

【商品詳細ページ】
<title>商品名|SEOキーワード一部【サイト名】</title>

「商品名+キーワードを記載する」、「商品タイトルは30字以内に設定する」、「可能であれば商品タイトルとは異なるタイトルタグを設定する」です。
ぜひ覚えておきましょう。

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