こんにちは。
Web解析士の中嶋です。
新型コロナウィルスによる影響で、事業を縮小せざるを得ない状況になった方が大勢いるかと思います。
営業時間を短縮したり、店舗数を減らしたりと、苦肉の策を取っている方も多いようですね。
非常に苦しい状況だとは思いますが、反面、今まで工面が難しかった時間の確保が出来ているのではないでしょうか。
そんな時に、今できることの一つに「Webコンテンツの育成」があります。
これまで忙しくて中々Webの更新が出来ていなかった人も、是非取り組んでみましょう。
さて、今回はWordPressのプラグインについてです。
WordPressを利用されている方も大勢いるかと思いますが、WordPressの特徴の一つに「プラグインによる機能拡張が充実している」ということがあります。
そんなWordPressのプラグインですが、SEOの観点からも強力なプラグインがたくさんあります。
今回は、SEOに強くするためのWordPressを紹介します。
総合SEOプラグイン
All in One SEO Pack
All in One SEO Packは最もWordPressに入れられているであろうプラグインの一つです。
これ一つでWordPress初心者であってもSEOに必要な大部分のことが出来てしまいます。
All in One SEO Packの機能
- タイトル・メタ設定
- XML Sitemapの設定
- ソーシャルメディア設定
- ウェブマスターツール(Search Console等)登録
- Google Analytics登録
- noindex設定
- canonical設定
後述のYOAST SEOとも非常に似た機能を持っていますが、どちらも基本的なことは一通り出来てしまうので、お好みで選べば良いと思います。
僕は慣れているという理由で、自分で入れる時はAll in One SEO Packを愛用しています。
https://ja.wordpress.org/plugins/all-in-one-seo-pack/
Yoast SEO
All in One SEO Packと双璧を為すであろうSEOプラグインがこのYoast SEOです。
All in One SEO Packと同じく、WordPressで最もポピュラーなプラグインのひとつで初心者でも簡単に基本的なSEOが行えるようになっています。
Yoast SEOの機能
- タイトル・メタ設定
- ソーシャルメディア設定
- XMLサイトマップ機能
- ウェブマスターツール(Search Console等)登録
- 投稿記事のスコア化
- 構造化マークアップの出力
- パンくずリストの出力
https://ja.wordpress.org/plugins/wordpress-seo/
The SEO Framework
各ページのタイトル・メタ設定やウェブマスターツールとの連携など、基本的なSEO設定が行える点はAll in One SEO PackやYoast SEOと同じですが、軽量で速さに定評があり、追加購入がなく完全無料な点が特徴です。
ただ、日本語表示がなく英語表示のみなので、英語が苦手な人にとっては少しハードルが高いかもしれませんね。
The SEO Frameworkの機能
- タイトル・メタ設定
- ソーシャルメディア設定
- XMLサイトマップ機能
- ウェブマスターツール(Search Console等)登録
- 投稿記事のスコア化
- 構造化マークアップの出力
- canonical設定
- robots.txtの出力
https://ja.wordpress.org/plugins/autodescription/
Premium SEO Pack
Premium SEO Packは基本的なSEO設定に加えて、他の総合SEO系プラグインにはない機能が多く搭載されており、非常に高機能です。
タイトル設定やメタ設定はもちろん、これ一つでCSSやJavascriptの圧縮や画像の圧縮まで出来てしまうので、それらを実現するための単体プラグインを導入することなくプラグイン導入数をへらすことが出来ます。
また、ユニークな機能としてFacebookと連携することでWordPress画面上からFacebookに直接投稿を行うことも出来てしまうので、Facebookユーザーにはありがたい機能ですね。
Premium SEO Packの機能
- タイトル・メタ設定
- SERPトラッキング機能
- 画像圧縮機能
- CSS/JSファイルの圧縮機能
- Facebook投稿機能
- バリデート機能(正しいHTMLでマークアップされてるかの確認)
- 301リダイレクト機能
- ウェブマスターツール(Search Console等)登録
- XMLサイトマップ設定
- Woocommerce等のEコーマス系プラグインに対応
- canonical設定
- robots.txt対応
- ソーシャル分析(SNS上でのシェア数等を確認可能)
https://ja.wordpress.org/plugins/premium-seo-pack/
Squirrly SEO
Squirrly SEOはAIをベースにしたプライベートSEOコンサルタントで、検索順位を向上させるために必要なタスクを把握することができます。
無料版と有料版がありますが、1ヶ月あたりの投稿数が5ページ未満など少数であれば無料版で十分です。
Squirrly SEOの機能
- キーワード調査
- コンテンツマーケティングサポート
- Twitterカード設定
- OGP
- タイトル・メタディスクリプション設定
- スニペットプレビュー
- サイトマップ設定
- Pinterestリッチピン設定
- パフォーマンス分析
https://ja.wordpress.org/plugins/squirrly-seo/
Rank Math
Rank Mathは、最近話題になりつつあるWordPressのSEOプラグインです。
Rank MathはSEO初心者にオススメなプラグインで、タイトル・本文・見出しが設定したキーワードと一致しているかなどをチェックしてくれる機能があるので、コンテンツSEOで重要になってくる「キーワードを意識したコンテンツ作成」のサポートを行ってくれます。
ただし、基本的には英語圏向けのプラグインのため、日本語での対応は少し弱い部分もあるので、参考程度に考えると良いかもしれません。
Rank Mathの機能
- XMLサイトマップ出力
- タイトル・メタディスクリプション設定
- 投稿記事のSEO最適化
- Google Search Console連携
- 404ページ最適化
- 構造化マークアップ最適化
- スマートリダイレクトマネージャー
- 検索順位追跡機能
- SEO分析+テスト機能
https://wordpress.org/plugins/seo-by-rank-math/
モバイル用のプラグイン
AMP for WP
AMP for WPは、WordPressの投稿記事を自動でAMP化するためのプラグインです。
AMPとは、Accelerated Mobile PagesというGoogleが推奨するモバイルコンテンツ向けのフォーマットのことで、コンテンツの表示速度を上げ、検索順位の改善を狙うことが出来ます。
本来、AMPの実装には比較的高度なコーディングスキルを必要としますが、AMP for WPを利用することで、誰でも簡単にWebコンテンツをAMP化できるようになります。
https://ja.wordpress.org/plugins/accelerated-mobile-pages/
ナビゲーション周りのプラグイン
Table of Contents Plus
当ブログでも利用している、WordPressでよく見られる「目次」プラグインで、予め設定した条件で、自動的に目次を出力するようにすることができます。
特に、コンテンツ量の多い記事においては目次があることでユーザーの利便性も高まりますし、目次内にSEOキーワードを含めやすくなるので、検索エンジンライクでもあるので、SEOを意識したブログでは比較的良く採用されます。
また、自動出力の他に、各記事ごとに好きな位置に出力することも出来るので、目次を出す・出さないを切り替える目的で当ブログでは自動出力ではなくマニュアル出力の設定を行っています。
https://ja.wordpress.org/plugins/table-of-contents-plus/
WordPress Popular Posts
これもWordPressを使ったブログでは比較的よく採用されるプラグインです。
いわゆる「人気記事」をサイドバーなどにウィジェットとして表示するためのブログで、ブログ内の導線を強化し、PV数の向上を図ることができます。
ある程度ブログのデザインに合うように表示されますが、完全に最適化されたデザインにするには多少のCSS知識が必要ですが、細かなことを気にしなければデフォルト設定のままでも十分に機能します。
https://ja.wordpress.org/plugins/wordpress-popular-posts/
Recent Posts Widget Extended
こちらは「新着記事」をサイドバーなどにウィジェット表示するためのプラグインです。
テーマによっては新着記事の表示がデフォルトで用意されていることも多いと思うので、既に新着表示機能がある場合には不要ですが、新着表示機能が無い場合には非常に有効です。
プラグインをインストールすると簡単な設定があり、表示件数やサムネイルサイズ、カスタムCSS等が設定できます。
https://ja.wordpress.org/plugins/recent-posts-widget-extended/
Yet Another Related Posts Plugin
こちらはいわゆる「関連記事」プラグインで、こちらは表示しているブログ記事ページに関連するページをウィジェットとして表示してくれるプラグインです。
関連記事による回遊効果は非常に高く、導入することでPV数向上効果が狙えます。
また、SEOキーワードの入ったアンカーテキストが自然に入りやすいため、SEO的観点からも導入しておくと良いプラグインのひとつです。
https://ja.wordpress.org/plugins/yet-another-related-posts-plugin/
Category Order and Taxonomy Terms Order
Category Order and Taxonomy Terms Orderは、カテゴリーやタグの掲載順を自由に変更することのできるプラグインです。
通常、WordPressではカテゴリーの掲載順を変更することは出来ないのですが、カテゴリーの掲載順を変更したいシーンは多くあります。
そんな時にCategory Order and Taxonomy Terms Orderを使えば、掲載順を好きなように設定出来るようになります。
https://ja.wordpress.org/plugins/custom-taxonomy-order-ne/
URL周りのプラグイン
Google XML Sitemaps
昔から定番のSEO系プラグインのひとつです。
Google Search Consoleなどに送信するXMLサイトマップを自動生成してくれます。
現在、WordPress5.5以降は標準でXMLサイトマップを生成する機能があるため、5.5以降のバージョンのWordPressを使用している方は不要になるケースが多いかもしれませんが、プロジェクトによっては古いWordPressを使い続けているケースもあると思うので、5.4以前のバージョンのWordPressを使用している際に有効です。
https://ja.wordpress.org/plugins/google-sitemap-generator/
Redirection
記事を削除したりURLが変更になった際、URLをそのままにしておくと、ユーザーやGoogleに適切なコンテンツを提供することができません。
そのため、ユーザーやGoogleに適切なコンテンツを提供するためにはリダイレクト措置を取る必要があります。
リダイレクトを設定するには.htaccessの知識が必要ですが、難しい.htaccessを触らなくても、プラグイン内で簡単にリダイレクト設定が出来るのが、このRedirectionです。
https://ja.wordpress.org/plugins/redirection/
Remove Category URL
WordPressでブログ記事などを投稿する際、WordPressのカテゴリーページは、通常ではURLが「https://ドメイン名/category/カテゴリー名」となっています。
このままでも大きな問題はありませんが、URL構造は出来るだけ簡略化した方が、サイト構造が分かりやすいですし、何より必要性のない「/category/」というディレクトリが出来てしまうのは気持ち悪いですよね。
これを「https://ドメイン名/カテゴリー名」というURLに変換してくれるのが、このRemove Category URLです。
SEOの観点からもディレクトリ階層はできるだけ少ないほうが無難ですし、削除出来るなら削除したいものです。
SEOの有無関係なしにWordPressを使ったサイトではほぼ導入されるテンプレート的存在のプラグインです。
https://wordpress.org/plugins/remove-category-url/
Broken Link Checker
Broken Link Checkerは、サイト内でURLが変更になった際や、外部リンク先のURLが変更または削除になるなどして、リンク切れが置きている箇所を知らせてくれるプラグインです。
投稿数が少数の内は、サイト内のリンク構造について把握出来ると思いますが、記事数が膨大になってくると、リンク切れが置きていても把握することが困難になってくるので、そういった際に非常に便利なプラグインの一つです。
もちろん、内部リンク構造をしっかりと構築することは、SEOの観点からもクローラビリティの確保という観点から、重要なポイントです。
https://ja.wordpress.org/plugins/broken-link-checker/
高速化用のプラグイン
WP Super Cache
WordPressは通常、複数のPHPやデータベースを組み合わせて、一つのページとして表示する仕組みになっています。
これを「動的サイト」または「動的ページ」などと呼びます。
ユーザーのアクセスごとにPHPやデータベースを読み込むため、ひとつのHTMLファイルからページ情報を表示する「静的ページ」に比べて、表示速度のパフォーマンスは低下してしまいます。
そこで、表示速度を向上させるために、静的なページを生成した上でキャッシュとして表示させてくれるのが、このWP Super Cacheです。
キャッシュによる表示速度のパフォーマンス向上は、身近なところではAMPやCDNといった技術でも活用されています。
ページ速度はSEOのランキングシグナルにも影響してくるので、ぜひ入れておきたいプラグインの一つです。
https://ja.wordpress.org/plugins/wp-super-cache/
EWWW Image Optimizer
EWWW Image Optimizerは、画像ファイルをアップロードする際に、自動で圧縮し、画像のファイル容量を削減してくれるプラグインです。
画像の圧縮もサイト表示パフォーマンスに影響してくるのですが、例えばGoogle Speed Insightsなどでサイト表示速度を測定すると、改善案として大抵挙がってくるのがこの画像の圧縮についてです。
画像の圧縮はJpegMiniなど、Webツールを使っても可能ですが、プラグインを使うことでその手間を抑えられるという、便利なプラグインです。
https://ja.wordpress.org/plugins/ewww-image-optimizer/
テキスト・コンテンツ周りのプラグイン
Search Regex
Search Regexは、WordPress投稿内のテキストを全検索/置換するためのプラグインで、要は、文字の書き換えプラグインです。
例えばリンク先のURLが変更になった場合など、修正箇所が大量にある場合は手作業ではとても大変ですが、こちらのプラグインを使えば簡単に修正することができます。
https://ja.wordpress.org/plugins/search-regex/
Scripts-To-FooterはJavascriptやCSSの設置位置をヘッダーからフッターに移動させてサイト表示速度の向上を図るためのプラグインです。
JavascriptやCSSが正しく機能しなくなる場合があるので、注意が必要です。若干上級者向けかもしれません。
Shortcodes Ultimate
Shortcodes Ultimateは、HTML/CSSの知識がない人でも簡単にブログ投稿の装飾や機能追加をすることが出来るプラグインです。
例えば、ギャラリー機能やスライド表示、QRコード表示、ブログ記事一覧といった機能を、追加することがプラグインひとつで出来るので非常に強力です。
SEOでは特にコンテンツ面が重要となってくるので、ページ内のコンテンツを強化する目的で導入してみると良いかもしれません。
https://ja.wordpress.org/plugins/shortcodes-ultimate/
All in One Schema Rich Snippets
All in One Schema Rich SnippetsはWordPressに構造化マークアップを実装するためのプラグインです。
少なくとも構造化マークアップがどんなものなのかは知っている必要がありますが、JSON-LDやmicrodataなどを書かずとも手軽に構造化マークアップが出来るようになるので、作業効率的な観点からオススメなプラグインの一つです。
https://ja.wordpress.org/plugins/all-in-one-schemaorg-rich-snippets/